勉強・教育

フォニックスとは? 子供の耳と発音がネイティブに近づく英語学習法

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「カタカナ英語は恥ずかしい」
「正しく読めない」
「発音が通じない」

と、英語学習の過程で、発音のコンプレックスから英語嫌いになってしまう人は多いものです。

子どもには、ネイティブのようなきれいな英語を身につけてほしい。
そんなママやパパにご紹介したいのが、「フォニックス学習」です。

フォニックスとは、英語圏の子どもが読み書きを覚える時に利用する、音と文字を正しく認識するための英語の学習法です。

英語を学ぶ日本人にとって、文字と音の規則性を正しく理解することは重要です。
フォニックスをマスターすると、カタカナ英語に惑わされず、ネイティブの発音で話すことができるようになります。

子どもが英語を学び始める時はもちろん、大人の再学習にも注目されているフォニックス。
いったいどんな学習法なのか、みていきましょう。

フォニックス 幼児 英語

フォニックスとは?

英語を母語として育つ子どもたちは、耳から言葉を覚え、そして文字を理解していきます。
日本語と異なるのは、文字と音の関係性です。

日本語で「あいうえお」と50音のひらがなを覚えたら、ひらがなで書かれた文字は、そのままの音で読めるようになります。

しかし、英語は違います。
ABCのアルファベットを覚えても、そのままの読み方を英単語に当てはめることはできません。
「エー・ビー・シー…」というのは、あくまでも26文字あるアルファベットの「名前」です。
英単語の「発音」とは異なります。

例:「CAT(キャット)」は「シー・エー・ティー」とは読まない

そのギャップを埋めるのに役立っているのがフォニックスです。

フォニックスでは、英単語の綴りと発音の関係性に注目します。
フォニックスを学ぶと、文字と音を正しく認識できるようになります。

フォニックス 英語 文字 発音

フォニックスのルールでは、「CAT」の単語は、まずc/a/tと3つの文字から成り立つことに注目します。
そして、一文字ずつの発音を学ぶのです。

「C」は、[k](クッ)
「A」 は[æ](ェア)
「T」は[t](トゥ)

これらを組み合わせると、子どもは「CAT」と英単語を見た時に、「キャット」ではなく「クッェアット」と正しい発音に近い音で読めるようになります。

ひとつひとつの音と、単語の綴りを対応させて覚えるのがフォニックスの特徴です。

英語を母語として育つ子どもは、文字を学ぶ前から自分の頭の中に英語の音を持っています。
その音をもとに、

「文字を書いてある通りに発音する」
「耳から聞いたとおりにつづってみる」

この動作において、正確に音と文字を結びつける役割を助けるのがフォニックスです。
意味が分からない単語も書いたり読んだりできるようになるのです。

どんな教材があるの?海外で定番の「Jolly Phonics」

英語圏で子どもがフォニックスを学ぶとき、使用される教材がいくつかあります。
『Jolly Phonics』(ジョリー・フォニックス)もその一つ。
イギリスで教員をしていたSue Lloydさんが考案したメソッドです。

『Jolly Phonics』(ジョリー・フォニックス)では、文字は7つのグループに分けられ、合計47の音を学びます。
一つの文字のルールにひとつの音を繰り返し学ぶことで、子どもは正確な音と綴りの組み合わせを覚えていきます。

ただ学ぶだけではなく、体を動かしたり、歌ったり、イラストを利用したり、子どもが楽しく音を学ぶ工夫が凝らされています。
絵本や音楽の教材も豊富です。

日本の子どもがフォニックスを学ぶメリット

英語を外国語として学ぶ日本の子どもたちにとって、フォニックスはどんなメリットがあるでしょうか?

  • 正しい発音を身につける
  • スペルを覚えやすくなる
  • リスニングが得意になる

正しい発音を身につける

日本人が英語を学習するとき、最大の壁となるのが「カタカナの発音表記」です。
英語の発音記号は複雑なため、単語の読みを覚えるとき、カタカナで説明される場合が大半です。

幼児期から英語教室に通い、外国人講師の話す英語や音楽で覚えてた単語は「ネイティブの発音」になるかもしれません。
しかし、年齢が上がり学校で新しい単語を習う時、教師がネイティブでなければ、発音が次第にカタカナに影響されていきます。

フォニックス 英語 発音

フォニックスで文字の正しい音を認識していれば、見たことのない単語でも、綴りのルールから正しい音で発声できます。
カタカナ英語に偏ることなく、ネイティブの発音を身につけることが出来るのです。

スペルを覚えやすくなる

音で聞いた単語を、正しい綴りで書けるようになるのを助けるのが、フォニックスの学習法。
日本人が外国語として英語を学ぶ場合も、同じ効果が期待できます。

例えば、「knife(ナイフ)」という単語。

最初のKと最後のeは発音されていません。
フォニックスでは「Silent Letter」という、発音されない音のルールがあります。

「kn」から始める場合、最初のkは発音されない

例:knee, knock, knob, kneel, knack

「母音+子音+e」の場合、最後のeは発音されない

例:tame, made, snake

というルールがあてはまります。
これらのフォニックスのルールを理解していると、Knifeという音と綴りが一見一致しないような単語でも正しく読めるし、スペルミスを防いで正しく覚えることができます。

リスニングが得意になる

音と文字の関連を正しく理解し、正しい発音を身に着けることは、リスニング力の向上につながります。
むしろ、正しい音を学ばずに聴き取る力を向上させることは、ライトを持たずに暗い道を歩くようなもの、と言ってもいいくらいです。

フォニックス 英語 リスニング

ひとつ一つの音の違いを理解することで、耳から入る単語の聞き分けができるようになります。
日本人が苦手な「L」と「R」の聞き分けも、フォニックスで学んだ子どもならば、難なく聴き取り正しい発音ができることでしょう。

フォニックスはいつから始めるのがいいの?

フォニックスを始める時期の目安として、

「文字に興味を持つようになってから」

というのがあります。

もともとフォニックスは、音と文字を一致させるための学習法です。
文字を理解しない3歳以下の時期では、あまり効果的とはいえません。

赤ちゃん~幼少期で英語学習を考えているのなら、はじめは歌・ゲームを活用して口頭で英語の音韻意識を高め、3歳以降、文字に興味を示すようになってからフォニックスの学習を考えるのがよいでしょう。

大人の再学習にも良いフォニックス

正しい発音を覚え、聞き取り力も伸ばすフォニックス。
小さな子どもだけではなく、大人の英語学習再チャレンジにもおすすめです。

カタカナ英語ですっかり疎遠になってしまった英会話。
フォニックスで学びなおすことで、新たな言語を学ぶ喜びを体験できるかもしれません。

フォニックス 英語 親子

音から入って楽しめるフォニックス。
親子で一緒に、楽しみながら英語を学んでみるのはいかがでしょうか。

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