勉強・教育

モンテッソーリ教育への3大批判&デメリットについてお答えします!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

現在日本でも人気が高まってきているモンテッソーリ教育。
自由を尊重しながら自主性を伸ばす教育は、グローバル化の時代にマッチしており世界で高い評価を受けています。

また現在は「ブーム」とも言えるほど高い人気を持ちつつある、モンテッソーリ教育のメリットについてはよく見聞きします。
しかしその反面、デメリットなどについてはあまり聞きません。
そこで、どのような批判やデメリットが存在しているのかを調べてみました。

モンテッソーリ 幼児教育 批判

モンテッソーリ教育にデメリットはあるの?

世界中で支持されているモンテッソーリ教育ですが、日本で浸透してきたのはつい最近といった印象ですね。

日本には、欧米に遅れること数十年、1960年代にやってきたモンテッソーリ教育。
まだまだなじみが薄く、実際にモンテッソーリ園に通った経験がある人や、通った経験のある人が周りにはいないという人も多いかと思います。

最近は藤井聡太棋士の活躍で広く知られるようになり、
「今までの日本にはない世界基準の教育法」
「世界で有能な人をたくさん輩出した教育法」
と名高くなった一方で、「デメリットはないの?」と疑問に思われる人もいるかもしれません。

なかにはデメリットな点や不安に思う点を挙げる声もあります。
具体的には

  • 協調性が育たない? 集団から浮いてしまわないか心配
  • 静的な活動が多いため、活発な子どもには物足りない?
  • 自主性や自由を尊重する教育は、わがままにつながることも?

などの声があります。
そこで、こうしたモンテッソーリ教育のデメリットについて考えていきましょう。

モンテッソーリ教育導入時は?

1907年ローマに「子どもの家」設立以降、またたくまに世界に広がっていったモンテッソーリ教育。

日本でも1912年に紹介されたのですが、戦前・戦時中の日本で広まることはありませんでした。
明治時代以降の日本の教育は教育勅語に始まり、「国民学校」など戦時体制に応じるための国家主義的な教育が主流でしたので、モンテッソーリ教育が馴染まないのは当然のことだったのでしょう。

モンテッソーリ 幼児教育 導入

戦後の1952年にマリア・モンテッソーリが亡くなると、日本においても再び導入しようという機運が高まりました。
1960年代に日本でモンテッソーリ教育の研究会が立ち上げられ、「子どもの家」が創設され、日本でも徐々にモンテッソーリ教育が広まり始めたのでした。

しかし、現場には戸惑いもありました。

1970年発刊の「世紀」の中で、「子どもの家」を見学した感想として

  • 子どもたちが明るくのびのびとしている
  • 使ったものをちゃんと片づける
  • みんな個性がある
  • 子どもたちの会話がほほえましい
  • 先生がかすんでみえる
  • ガリバーの小人国みたいである

などと驚きを含んだ良い点が紹介されると同時に

  • 好きなことばかりやっていてわがままになるのではないか
  • 男の子も洗濯をするのか
  • 良い教育だと思うが小学校でどうなるのか
  • 年齢が混合で年長の子どもは遅れないのか
  • 何もしない子どもがいるが放っておいてよいのか
    などといった問題点・疑問点もあげられたのでした。

現在のモンテッソーリ教育では、こうした声は解消されているのでしょうか?

協調性が育たない?

個人個人の自主性ややりたいことを尊重するモンテッソーリ教育に慣れてしまうと、一般の学校に進学したときに集団行動に馴染めず、自分のやりたいことを優先する協調性のない面が強く現れてしまう可能性があるのでは、と心配する声があります。

また、モンテッソーリ教育を受けた子供は幼くして自立している子が多く、同世代の子供たちと比べて大人びた雰囲気であり、集団で少し浮いた存在になってしまうことを心配する方もいます。

しかし、子供というのはとても順応性が高いものです。
モンテッソーリ教育によってそのような傾向が多少あったとしても、新しい場所に自然に順応し溶け込んでいきます。
モンテッソーリ教育で自主性や自己肯定感を身につけてきた子供であれば、なおさらスムーズに順応できるでしょう。

モンテッソーリ教育 協調性

そしてモンテッソーリ園でもお友達とのやりとりはありますし、家庭でもコミュニケーションが欠かせません。
家庭や友人との人間関係を通して、協調しようという気持ちと、自分のやりたいことに折り合いをつけていけるようにしていくことは可能です。
むしろ「集団の中で自分の考えが持てない」ということのほうが、これからの時代は苦労するかもしれません。

活発な子供には物足りない?

モンテッソーリ教育で行われる活動は、室内で行われるものが多いいため、
「元気一杯、わんぱく盛りの子供には少々物足りないのでは?」
「もっと外遊びがないと子供がかわいそう」
という声もあります。

特に男の子は外遊びが大好きですし、一日中外で走り回っていたい、虫を追いかけていたいという子もいます。

モンテッソーリ教育を行っている幼稚園であっても、1日中室内で活動をしているわけではなく、リトミックや運動の時間を設けたり、外遊びに連れて行く時間を取るなどメリハリをつけてカリキュラムを組んでいるところがほとんどです。

モンテッソーリ 外遊び 活発

どうしても心配ならば、降園後に思い切り外で遊ばせたり、体操教室に通わせるなどしてバランスをとってみても、よいかもしれませんね。

モンテッソーリ教育の「お仕事」も外遊びも、子どもの好奇心を刺激し、脳の神経発達を促すものです。
柔軟な思考でバランスよく取り入れていきましょう。

しかし、それでも室内でじっくりと何かに取り組むことが難しいタイミングの子どももいます。
何をするにも過度なストレスはマイナスに働きます。
教師と相談しながら子どもの好奇心や自立心に向き合うことが大切です。

わがままになる?

子供の自由と自主性を尊重するモンテッソーリ教育が、「わがままにつながってしまうのでは?」と心配する声もあります。
一般の小学校にあがったときにも、自分のやりたいことだけをしようとすると結果的に問題児として扱われて、個性を抑え込まれてしまう危険性もあります。

そうならないように、本来であればモンテッソーリ教育の指導者が適切なサポートをするのですが、実は日本はまだまだばらつきがあり、指導者として不適格な人がいるのも事実です。

モンテッソーリ教育にデメリットがあるとすれば、教師や園の質にばらつきがあるということでしょう。

園に任せきりにせず、家庭でもマナーやルールを守って生活させるようにしたり、お友達とのやり取りの中で子供が共感性を養えるようにサポートするなど、子供の様子を見ながら工夫をしていきましょう。

モンテッソーリ わがまま マナー ルール

モンテッソーリ教育導入当時の評価は?

1970年発刊の「世紀」で取り上げられた「問題点・疑問点」がありましたが、その後モンテッソーリ教育を受けた子どもたちが進学した普通の小学校から、以下のアンケート結果があがっています。

児童は小学校にどのように適応していったか?

  • 自然に新しい環境にとけこんでいて何も問題は感じない
  • ふつうの幼稚園保育園から進学してきた子より適応が早い

(モンテッソーリ教育で)体育面がなおざりにされたのではないか?

  • 何も問題はない

小学校の教科課程への適応はどうか?

  • 非常に積極的である
  • 進学当初は欠席が多く少し遅れる傾向が見られたが、2学期に入って目覚ましい理解力を示している

小学校側からの指摘

  • 落ち着きがある
  • 理解力がある
  • 集中力がある
  • 協調性がある
  • マイペースに活動できる
  • 多角度から細かく指導されてきた良さが感じられる
  • 子供らしい
  • 発表なども良く考えて自己主張できる
  • 社会性のルールが身についている
  • 絵画方面に個性がある

このような地道な研究を積み重ねて、子供の自主性を重視し、一人ひとりの個性を尊重する幼児教育としてモンテッソーリ教育は日本で広まっていきました。

モンテッソーリ 幼児教育 メリット

まとめ

「モンテッソーリ教育にデメリットはあるの?」という観点からお伝えしてきました。

どんな良い教育でも、必ずしもすべて満足できる良い面ばかりではない、というのはすべての教育に言えることです。
良い面にばかり注目して大きく期待しすぎると、「思っていたのと違う!」と失望してしまったり、その教育の良いところまで否定してしまうのは残念なことです。

「ここのこういう部分は、家庭で補おう」
「ちょっと工夫してみよう」

といったように柔軟に考えてみると、新たな発見があったり、視野が広がる良いきっかけになるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。